七五三の初穂料(はつほりょう)とは?、のし袋の書き方・種類についてまとめてみた

七五三のお参りの際に祈祷料(きとうりょう)として神社に渡すものを初穂料(はつほりょう)と言います。

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初穂料の金額はいくら渡せばいいの?
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のし袋の書き方はどうすればいいの?
初穂料を神社に渡す場合の金額やのし袋の書き方について悩んでいる方もいるかと思います。
そんな方のために今回は七五三の初穂料の料金や、のし袋の書き方についてまとめてみました。

初穂料(はつほりょう)とはなにか?

初穂とは
①その年に初めて実った稲の穂、その年に初めてできた穀物・果物など。
②取り入れた農作物の、まず神仏や朝廷に奉るもの。神仏に奉る金銭など。
のことを言います。

初穂料とは
神社に対し祈祷やお祓いなどの謝礼として渡すお金のことを言います。七五三だけでなく、お宮参りなどで謝礼として渡すお金を初穂料と言います。
神社によっては「玉串料(たまくしりょう)」と言われることもありますが、基本的には納めるお金という意味では同じものになります。

初穂料(はつほりょう)の相場は?金額は決まっている?

初穂料は神社によって金額が異なります。金額が決まっている神社もあれば○○○○円~といった表記をしている神社もあったりと様々です。
祈祷予定の神社のホームページなどに載っていたり、予約やお問い合わせをする際に金額を事前に教えてもらえる神社もあります。
だいたいの初穂料の相場は、1人5000円~10000円くらいになります。

日本全国の神社やお寺の七五三の初穂料がわかるサイトもありますので一度検索してみましょう!七五三神社どっとこむ

初穂料を渡すタイミングは?いつ渡すの?

神社についたら祈祷の受付を社務所(受付)で行います。神社によっては七五三詣申込書といった用紙を受付時に記入する神社もあります。
申込書を書き終わったら、申込書と一緒に初穂料も渡すという流れになります。初穂料を渡す際は、ふくさからのし袋を取り出して渡しましょう。

神社によっては初穂料を渡した後に千歳飴などをいただける場合もありますよ(‘ω’)

のし袋の書きかた・種類

初穂料は現金をそのまま渡すのではなく、ご祝儀と同じようにのし袋(金封)にお金を包んで渡すのがマナーになります。
のし袋といっても種類がたくさんありますし、中袋・外袋とそれぞれ書くことがありますので詳しく説明したいと思います。

七五三ののし袋はどんな種類のものを使えばいいの?

まずは、のし袋の種類についてです。のし袋には様々な種類があります。
七五三は慶事でお祝い事になりますので花結ののし袋を使用しましょう。

水引(画像の赤白)に色に関しては、「赤白」「金銀」「赤金」など色々ありますが、花結びであれば色は決まっていないので何でも大丈夫です。
また、水引がもともと袋に印刷されているもの・実際の水引があるものとありますがどちらでも大丈夫です。

水引は種類がたくさんあり、お祝い事・弔辞など様々な場面で必要になってきます。お祝い事でも内容によって水引が違ったりなどしますので、間違えないようにしましょう。

のし袋の書きかた【中袋】

中袋は白い封筒のことで、一般的なのし袋にセットでついています。


中袋の表側には、包む金額を漢数字で記載します。

金額の書き方
一万円:壱萬円
二万円:弐萬円
三万円:参萬円
四万円:四萬円
五万円:伍萬円
六万円:六萬円
七万円:七萬円
八万円:八萬円
九万円:九萬円
十万円:拾萬円
上記の様に金額を書き換えられないようにするために旧字を使うのが一般的です。(漢字の一とか二だと数字を書き足すことができるという理由からです。)旧字漢字でないとダメというわけではありませんが、マナーとして旧字で記載しておきましょう。また、円を圓と書く人もいますがこれは好みやこだわりになるのでどちらでも構いません。

中袋の裏側の左下側に渡す金額、住所、子供の名前を記入しておきます。もともと封筒に氏名・住所など印刷されている中袋もあります。

のし袋の書きかた【外袋】

次に外袋の書きかたです。外側には表書き・名前を書きます。
表書きは水引の上段中央に「初穂料」または「御初穂料」と記入します。
名前は水引の下段中央に子供の名前フルネームで記入します。

名前が1人の場合は中央にそのまま記入でOKです。兄弟で七五三を行う場合は右側に上の子供の名前を書き、左側に下の子の名前を書きます。人数が増えても右から左になる様に記入します。
この名前の記入に関しては、七五三だけでなくほかの行事などでのし袋を書く時にも言えることです。目上の人が右側に来るように書きます。
また名前は、表書き(初穂料)の字よりも少し気持ち小さい字で書きます。

のし袋に字を書くときは、ボールペン・万年筆・サインペンで書いても大丈夫ですが、あくまで事務用のペンです。基本は筆ペン・毛筆で書くのがマナーです。
また薄墨の筆ペンで記入するものは、香典や葬式などに使用する筆ペンになりますので、お祝い用の濃くはっきりとした筆ペンで書きましょう。

のし袋のお金の準備、入れ方は?入れるお札の向きは決まっている

外袋、中袋の字を書いたりと準備が整ったら中袋にお札を入れていきます。

お金はピン札ではなく新札をいれる

お祝い事などでお金を包む場合は新札を用意しておきましょう。よく「ピン札」と「新札」の認識が間違っている方も案外多いです。

ピン札既に使用されているものの、汚れや折れのない綺麗な状態のお札のこと
新札発行されてから未使用のままのお札のこと

上記の様に、ピン札と新札は違います。のし袋にピン札を入れるのは実は間違っています。必ず銀行や郵便局で新札に両替できますので新札を用意しましょう。

新札をおくる理由として「新しい門出を祝う」「この日を心待ちにしていた」という2つの意味があります。
逆にお葬式などの際に新札はタブーになります。

のし袋(中袋)のお札の入れる向きって?

地域によっては向きに違いがあるそうなのですが、お札の向きは一般的に表側にお札の人物の顔が来るように入れましょう。

のし袋の中袋はのりづけするの?

外袋と中袋に分かれている場合は中袋にのり付けする必要はありません。七五三の初穂料や結婚式のご祝儀を渡す際に言えることですが、たくさんの人が集まってお金を渡す場所になります。
1つ1つのり付けされていると開けるのに手間と時間がかかってしまうのでそのま閉じるだけで大丈夫です。シールが付属でついている場合はつけても大丈夫です。

のし袋に中袋がない場合はどうしたらいいの?

中袋がないのし袋を使用する方も多いかと思います。中袋がないのし袋はすでに水引が印刷されている封筒タイプになります。
水引が印刷されたのし袋は一般的に包むお金の金額が1万円以下の場合に使用します。(1万円以上でも使用する場合もあります)

書き方としては、表側に「初穂料」と「子供の名前」を記載します。裏側に「包んだ金額」と「住所」を記載したら完了です。

のし袋の外袋の閉じ方にもルールがある

中袋にお札を入れ終わったら最後に外袋を水引で閉じていきます。七五三の外袋の閉じ方は下の紙が上に来るように閉じましょう。

反対に弔辞などのお悔み事の場合は上側が上に来るようにしましょう。
嬉しいことは上を向く、悲しいことは下を向くと覚えておきましょう。

袱紗(ふくさ)とは?ふくさの種類や包み方を知っておこう

ふくさとは、のし袋や贈り物などを包む時に使う絹布の四角い布のことを言います。

・のし袋の水引が崩れたり、袋が汚れないように心遣いをする
・喜びや悲しみを共にする

と上記のように「ふくさ」には2つの意味があります。
お祝い事にも使用され、悲しみ事にも使用されます。
もちろん七五三の初穂料を神社に持っていく際にもふくさを使用しましょう。

ふくさの種類ついて

ふくさと言っても色々な形があります。

一般的なふくさ
何もついていない正方形の布です。1枚物の布もあれば裏地がついている布もあります。
爪付きふくさ
正方形の布に閉じる部分がついているふくさです。一般的なふくさよりも崩れにくいのが特徴です。
台付きふくさ
正方形の布にのし袋の置く部分に土台と留めるひもがついているふくさになります。爪付きふくさと同じように爪がついている場合が多く、
形もきれいに保つことができて崩れにくいふくさになります。また台の片面には慶事用・もう片方には弔辞用と両方使えるように
色が違う場合もあります。
金封ふくさ
最近増えてきているのが金封ふくさになります。すでにのし袋が入れやすいように形になっており、しわにもなりにくいです。
包み方がわからなくても簡単で使いやすいふくさになります。
また、包み方にもマナーがあります。
七五三などのお祝い事の場合は左から右開き出来るように
弔辞などのお悔み事の場合は右から左開き出来るように包みましょう。

ふくさの色はどうしたらいいの?

続いてふくさの色についてです。ふくさは色々な色がありますが、行事ごとによってふくさの色にもマナーがあります。

〇お祝い事・慶事用〇

〇お悔やみ事・弔辞用〇

上記画像のように、ふくさを使用するシーンによってふくさの色のマナーがあります。七五三などのお祝い事の場合は暖色系のふくさを使用しましょう。
また、お祝い事・お悔み事どちらのシーンも使えるふくさとしては「紫色」のふくさがあります。