お肌は健康状態だけでなく、人と会う時などに印象を与える大切なポイントとなります。お肌がキレイな人って良いイメージがありますよね
お肌をきれいに保とうと思ったら、そもそも「お肌の構造ってどうなっているか?」を理解して知ったうえでケアをしていった方が良いと思いますのでお肌の基礎から解説していきたいと思います!
お肌の中の構造って?表皮と真皮について
美肌を目指す、維持するためにはお肌の内部からケアをする必要があります。お肌の構造は
・表皮(ひょうひ)
・真皮(しんぴ)
・皮下組織(ひかそしき)
と大きく分けて3つの層からなっています。
表皮とは?表皮の役割ってなに?それぞれの役割を知ろう!
まずは、お肌の外側に近い表皮の役割についてご説明したいと思います。
【皮脂膜(ひしまく)】
皮膚の表面で汗腺から分泌される汗と皮脂腺から分泌される皮脂が程よく混ざったもので、角質層にたまった水分の蒸発を防ぐことによって肌(皮膚)の潤いを保つ役割をしています。
【角質層(かくしつそう)】
角層ともいわれていて目に見えない部分では一番外側にある0.02㎜のとっても薄い層です。角質層はお肌のバリア機能を担って水分を外に出さないで保湿することや、外的な刺激から肌を守る役割をしています。
【顆粒層(かりゅうそう)】
小さいいくつもの細胞が密集した層になっており、透明層や顆粒細胞とも呼ばれています。顆粒層も外からの刺激から皮膚を守る役割をしています。顆粒層にはケラトヒアリン顆粒という小さな粒が存在していて紫外線などを奥にいれずに跳ね返す役割をしています。
【有棘層(ゆうきょくそう)】
有棘層は表皮の中でも一番層が厚く8~10層になっています。リンパ液が流れていたり、知覚神経もある場所になります。免疫細胞もある場所で体内に入ってくるものを異物かそうでないかを判断するための役割をしています。異物と判断した場合は体外に出そうとし、アレルギー反応を起こします。
【基底層(きていそう)】
表皮の中でも一番下層部にあるのが基底層です。基底層は表皮の更に深部の真皮を外的ダメージから守る役割や、真皮と表皮の結合部分を形成したりする役割を担っています。
外側:皮脂膜=角質層=顆粒層=有棘層=基底層:内側
この様な順番でいくつかの層が集まり表皮と呼ばれます。
真皮とは?真皮の役割ってなに?それぞれの役割を知ろう!
次に表皮の奥の真皮の役割についてご説明したいと思います。
【コラーゲン】
ここは一番重要な部分で、真皮の約70%をコラーゲンが占めています。コラーゲンは真皮も含め他に骨などを構成する為のたんぱく質になる役割があります。
【エラスチン】
エラスチンは弾性繊維とも呼ばれコラーゲンの繊維を支える役割となっていて真皮の約2~5%を占めています。エラスチンもたんぱく質の一種でゴムの様に伸縮する性質があり、肌に弾力や柔軟性を与える役割があります。
【ヒアルロン酸】
アミノ酸と糖が重合した化合物であり、細胞と細胞をつなぐ役割があります。水を非常に多く含む成分で保持したりクッションのような役割もあり、肌の表面の乾燥を防ぎます。
【線維芽細胞(せんいがさいぼう)】
線維芽細胞はコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などの真皮の成分を作り出す役割をしています。細胞分裂をすることで、線維芽細胞を増やす役割や上記のコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸など真皮に必要な構造をつくる役割があります。
上記の他にも細かく分けるともっとたくさん細胞などありますが、大まかに分けると真皮の構造は上記の成分や細胞から成り立っています。お肌の構造の中でも重要だという事が分かりますね